ポトスとは熱帯地域原産のツル性観葉植物で、お花屋さんにも必ずある定番の観葉植物です。また、初心者が選ぶ最初の観葉植物としても人気があります。
その理由の1つに、育てやすくあまり手間がかからないことや、鮮やかなグリーンでお部屋を彩ることができるということが挙げられます。観葉植物を育てたいと思っている方は、ポトスに挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回は、ポトスの育て方についてご紹介します。
ポトスってどんな植物?
ポトスは熱帯地域原産のツル性観葉植物で、サトイモ科エピプレムヌム属(和名:ハブカズラ属)の植物の1種。ポトスという名前の他に、オウゴンカズラともいわれている植物です。
モンステラと並ぶ人気の定番観葉植物で、初心者にもミドル層にも人気の植物で手入れのしやすさと育てやすさが人気な理由です。
また、ツル植物の特徴である「登はん性」を持っています。「登はん性」とは登上させると葉が成長し、下層に垂らすと葉が縮小する性質のことです。
葉柄は長く茎から互生し、枯れた後は繊維となって残ります。
葉が鮮やかな黄緑色一色の『ライム』や、青緑色の葉に白いマーブル模様の『マーブル・クイーン』などが有名で少ない光量でも生育する為、ホテル・飲食店・銀行・公共施設などの施設でもよく利用されています。
また、繁殖は挿し芽によって行うことが可能です。
ポトスの育て方
ポトスを育てるときは、少しの知識と少しの工夫で健康でいい株を育てることが出来ます。
ここでは、置き場所、水やり、肥料について詳しく説明します。
置き場所・水やり・肥料のことを正しく理解し管理することで、枯らすことなく健康に育てることが出来ます。
置き場所
ポトスは明るく風通しの良い場所に置いてあげるとよく育ちます。
ただ、注意する点があります。
植物なので日光を好みますが、極端に強い直射日光に弱いので半日陰で管理してあげましょう。窓際であれば日中は、レースカーテンを閉めて直射日光を避けて(理想的な環境は30-50%遮光している環境です)管理してあげるなど、工夫をすると葉枯れを起こさず健全な株を育てることができます。
また、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、そういった場所は避けましょう。
水やり
ポトスの水やりのタイミングは、朝がベストです。
日が高くなる前の午前中、涼しい時間帯のうちに水やりを行うのといいでしょう。
水やりのタイミングを確認する方法は、指で土を触って乾燥しているか確認をしながら行います。季節やその日の天気によって湿度が異なりますので、必ずしも毎日水やりをする必要があるわけではありません。もちろん、水はけの良い土悪い土によっても異なるので、土の状態やポトスの状態を見ながら水やりをしましょう。
肥料
ポトスは葉を鑑賞する植物なので、肥料を与えるとより大きく美しい葉が育ちます。
観葉植物用肥料は市販されているので、大きくした方は肥料をあげてみましょう。
肥料を与えるのには適した時期があるので、植え替えのタイミングで肥料を与えます。
肥料を与える際の注意点としては、説明書をよく読み用法容量を守り適切に与えること。使用方法の中には、土に混ぜるものや水で希釈して与えるものもあるので、使用方法を間違えないようにしましょう。
ポトスは植え替えが必要?
ポトスの植え替えは結論、必要です。適切に管理されていれば植え替え頻度は多くないですが、肥料を与えるタイミングなどで植え替えをするのが無難といえます。
次の項目で、植え替える理由についてや植え替えの方法について説明しています。
少なくとも、2〜3年に1回は植え替えを行っておくとよいでしょう。
植え替える理由
ポトスによく起こるトラブルとして、葉が黄色く色あせてしまうケースがあります。
原因として、水の与えすぎで根腐れを起こしていたり、根詰まりを起こしていて水切れになっていることが可能性としてあげられます。
また、土の状態によってコバエが発生するケースもあります。
コバエが発生する原因としては、長期的に土を変えていなかったりすることで土の中に散乱している可能性が高い為、根絶やしにする意味も込めて植え替えをするとよいと言えます。
また、古い土のままだと古い物質や土に圧迫され、呼吸ができない状態になってしまうので、定期的に植え替えをしてあげましょう。
植え替えの方法
植え替え時期は5〜7月で『最近吸水が悪い』『根が鉢から出てきた』と感じた時が植え替え時です。期間としては少なくとも2〜3年に1回以上植え替えを行うとよいでしょう。
植え替え方法は簡単です。
1.植え替える少し前から水やりを控えて土を乾燥させましょう。
2.新しい鉢を準備し、土と肥料を混ぜて準備をします。
3.黒ずんでいる腐った根はハサミで切り落とします。
4.新しい鉢にポトスを置き土を被せます。
※虫を傍図楽するのであれば有機物肥料は避けるか、もしくは表面の3・4cmは無機物肥5.料を使用することで虫が湧きづらくなります。
6.支柱を立ててツルを巻きつけ麻紐などで結びます。
7.土の表面を割り箸などでつつき根の隙間まで土を馴染ませます。
8.鉢いっぱいになるまで水を与え吸水させます。
以上の手順で植え替えてみましょう。
ポトスを育てるときの注意点
ポトスを育てる時の注意点は各項目でも前述していますが、何点かあります。
簡単なことなので覚えておきましょう。
- 直射日光
- エアコンの風
- 水の量
- 水やりの頻度
- 肥料の使用方法
- 植え替えの頻度
直射日光などはおく場所で工夫が可能です。
しかし、特に注意する必要があるのは、水の量や肥料の使用方法です。
間違えると根から腐ってしまうので、注意しましょう。
エアコンの風が当たらないようにする
エアコンの風については前述していますが、より詳しく説明します。
エアコンの風は乾燥している為、ポトスの葉にとって害を与えてしまうのです。特に、冬場の暖房の風などは夏に比べても乾燥しやすくなるので、より注意しましょう。
葉の乾燥を防ぐ方法としては、葉水を与えることで防ぐことが可能です。
季節で水やりのタイミングが変わる
ポトスは高温多湿に強い植物ですので、冬以外の時期は土が乾燥してきたタイミングで水やりをします。
ただし、夏は生育旺盛な時期になるので鉢の底から水が出てくるくらいたっぷりな水を与えるとよりよいでしょう。
基本的には乾燥してきたタイミングで水やりを行い、冬場は毎日土の状態を見てあげると安心です。
置き場所を変えるだけで運気アップも!
ポトスの花言葉は「永遠の富」「華やかな明るさ」であることから、銀行や会社などの商談室や応接室、入り口などに置かれることの多い観葉植物です。
風水では「植物は難を防ぎ、花は難を隠す』という言葉があり、植物には場のエネルギーを整えたり高めたりする効果があると言われています。
そのため、風水では観葉植物がよく用いられます。ポトスは『自己の活性化』や『恋愛運アップ』の効果があるとされる植物で、丸い葉っぱが気持ちを和らげるとされています。
置き場所としては寝室などのリラックスできる空間は避け、空気の淀みやすい部屋の隅やトイレ・バスルーム・キッチンなどに置くといいでしょう。
まとめ
今回はポトスについてご紹介しました。簡単な知識と手間で育てることができるので、初心者にもおすす目の植物です。
ポトスは風水の観点からもよい気を舞い込ませるものなので、ぜひ育ててみてください。
注意点を押さえて、美しい葉を楽しみましょう。植物の中でもポトスの空気清浄効果は高いといわれているので、気持ちのいい生活ができるはずです。
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