観葉植物のハンギングは、部屋に緑と癒しを与えてくれる素敵な飾り方です。自宅でも比較的簡単に取り入れられる一方で、「どんな観葉植物を選べば良いのか」「どうやって吊るせば良いのか」など、疑問に感じている方も多いでしょう。
そこで今回では、観葉植物をハンギングで飾る魅力をはじめ、主な吊るし方やおすすめの植物などを解説します。
観葉植物をハンギングで飾る魅力
観葉植物をハンギングで飾った際、注目すべき魅力として以下の3つが挙げられます。
- 空間を立体的に演出できる
- 限られたスペースでも観葉植物を楽しめる
- 植物の特性を生かせる
それぞれの魅力を詳しく見ていきましょう。
空間を立体的に演出できる
観葉植物をハンギングで飾ることで、部屋の空間を立体的に演出することが可能です。通常、観葉植物は床に置いたり棚に飾ったりしますが、ハンギングで吊るすことで空間の上部を有効活用できます。
また、天井から吊るすことで部屋に垂直方向の広がりが生まれ、部屋に奥行きが出ます。複数の観葉植物を吊るせば、部屋全体に自然な彩りを添えられるでしょう。
限られたスペースでも観葉植物を楽しめる
ハンギングで観葉植物を飾れば、限られた室内スペースでも効率的にグリーンを取り入れられます。具体的には、床や棚のスペースを使わずに空中のデッドスペースを有効活用でき、小型の観葉植物なら狭い玄関やトイレ、キッチンなどにも飾ることが可能です。
また、吊るし方を工夫すれば、窓際だけでなく部屋の中央でも観葉植物を楽しめます。
1人暮らしの方や狭小住宅に住んでいる方にとって、ハンギングで観葉植物を飾るのはスペースを有効活用するのに最適な方法といえるでしょう。
植物の特性を生かせる
観葉植物をハンギングで飾ることで、植物が持つ特性を生かした飾り方ができます。たとえば、垂れ下がる茎を持つ観葉植物ならありのままの自然な姿を存分に楽しむことが可能です。
また、エアープランツなら土を必要としないため、床を汚すことなく観葉植物を飾れます。
それぞれの特性を考慮した上でハンギングで使用する観葉植物を選べば、その植物が持つ魅力を最大限に引き出せるでしょう。
観葉植物のハンギングの吊るし方
観葉植物をハンギングで吊るす方法として、主に3種類が挙げられます。
- 天井から吊るす
- カーテンレールに吊るす
- フックなどで壁面にかける
ここでは、それぞれの吊るし方について解説します。
天井から吊るす
天井からハンギングの観葉植物を吊るすのは、空間を立体的に演出できる魅力的な方法です。好きな場所で吊るすことができ、インテリアグリーンとして活用できます。
また、紐の長さを調整して複数の観葉植物を飾れば高低差を演出でき、より立体的な空間に仕上げられます。
ただし、天井にハンギングを吊るすフックを設置する際は道具や知識が必要であるため、初心者の方だと苦戦してしまうかもしれません。
カーテンレールに吊るす
カーテンレールを利用して、観葉植物のハンギングを吊るすことも可能です。カーテンレールに直接ハンギングプランターをかけるのは難しいですが、S字フックやワイヤーを活用することで吊るせるようになります。
カーテンレールを利用する際はあらかじめレールの強度を確認し、ハンギングプランターの重さに耐えられることを確かめましょう。この方法は、賃貸物件でも簡単にハンギングを楽しむことができ、専門的な道具は必要ないため、初心者の方でもチャレンジしやすい吊るし方です。
フックなどで壁面にかける
壁面を利用して観葉植物をハンギングするには、フックやネジなどを使う方法があります。壁面へのフックの取り付けは比較的簡単であり、ディスプレイのように飾れるのが魅力です。
ハンギングといえば上から吊るすのをイメージする方は多いかもしれませんが、近年では管理のしやすさから壁面に飾る方法も人気を集めています。
壁面に直接飾れない場合は、インテリアショップなどで壁につけられる家具が販売されているので、上手に活用してみると良いでしょう。
ハンギングで吊るす観葉植物の選び方
ハンギングで利用する観葉植物を選ぶ際は、以下の3点を押さえておくことをおすすめします。
- サイズの小さいものを選ぶ
- 耐陰性がある種類を選ぶ
- 乾燥に強い品種を選ぶ
ここでは、観葉植物選びのポイントを詳しく紹介します。
サイズの小さいものを選ぶ
ハンギングで吊るす観葉植物を選ぶ際は、コンパクトなサイズの植物を選ぶのがおすすめです。小型の観葉植物なら重量が軽く、限られたスペースでも圧迫感なく飾れます。
また、吊るすための器具の負担が少なく済むため、落下してしまう危険性は低いです。
観葉植物をハンギングで飾る際は、大きすぎずバランスの良いサイズ感の観葉植物を選ぶのがポイントです。ハンギングに慣れてきたら徐々に大きいサイズの観葉植物にチャレンジしていくと良いでしょう。
耐陰性がある種類を選ぶ
ハンギングで観葉植物を楽しむ際は、置く場所の日当たりを考慮して耐陰性のある種類を選ぶことも大切です。
ハンギングで観葉植物を吊るす場合、カーテンレールに吊るすなら問題ありませんが、天井などで飾るとどうしても日光不足になりがちです。耐陰性に優れていなければ、観葉植物の元気のなくなって枯れてしまうかもしれません。
ハンギングで観葉植物を鑑賞する際、それほど日差しを浴びなくても元気に育つ種類を選べば日当たりが悪い場所でも問題なく楽しめるでしょう。
乾燥に強い品種を選ぶ
乾燥に強い品種を選ぶことも、ハンギングの観葉植物選びにおいて重要なポイントです。
観葉植物をハンギングで吊るすと空気に触れる機会が多くなるため、土が乾燥しやすくなってしまいます。乾燥に弱い観葉植物を選んでしまうと水切れを起こしやすくなり、枯れさせる原因になってしまうかもしれません。
ハンギングで観葉植物を育てる際は、乾燥に強い品種を選べば水やりにそこまで注意する必要がなくなり、健康的に育てることが可能です。
ハンギングにおすすめの観葉植物
最後に、ハンギングに向いている観葉植物を3つ紹介します。
それぞれの特徴なども解説するので、観葉植物選びに役立ててください。
アイビー
アイビーはつる性の観葉植物であり、空間の立体感を演出するのに向いています。斑入りの葉が特徴的で、種類によって葉の形や模様が異なります。
アイビーは暑さや寒さ、乾燥、日陰に強い性質があるため、初心者でも育てやすい丈夫な植物です。ただし、日当たりを好む傾向にあるため、窓際やカーテンレールに飾るとより元気に育つでしょう。
ポトス
ポトスは、多彩な斑入り品種が人気のつる性観葉植物です。耐陰性が高いので日当たりが悪い場所でも育てやすく、ゆっくりと生長するのでコンパクトさを保てます。
また、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収する効果も高いといわれており、エコプラントとしても注目を集めています。
リプサリス・カスッサ
リプサリス・カスッサは、細長く繊細な見た目のサボテン科の多肉植物です。比較的乾燥に強く丈夫な性質を持っているため、初心者でも育てやすい観葉植物といえます。
リプサリス・カスッサは日光を好むため、生長を最大限に引き出すには日当たりの良い場所に吊るすのがおすすめです。十分な光を浴びると細い茎が美しく垂れ下がるように伸びていき、優雅な空間を演出できるでしょう。
まとめ
観葉植物をハンギングで飾ることで空間を立体的に演出し、限られたスペースでも植物を楽しめます。吊るす方法には、天井やカーテンレールから吊るす方法や、フックで壁面にかける方法がよく選ばれています。
ハンギングで吊るす観葉植物選びでは、コンパクトなサイズで耐陰性や乾燥に強い種類がおすすめです。ぜひ本記事を参考に、観葉植物のハンギングで緑あふれる魅力的な空間をつくってみてはいかがでしょうか。
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