南国育ちのトックリヤシは、独特な見た目からインテリアとして多くの人に親しまれている観葉植物です。
風水効果も抜群で、特に金運アップに非常に効果があるとされています。縁起の良い観葉植物なので、せっかく育てるなら上手に育てたいものです。
この記事では、トックリヤシの基本情報や上手な育て方などを、徹底解説していきます。
トックリヤシの基本情報
まずは、トックリヤシの基本情報から見ていきましょう。
植物名 | トックリヤシ(とっくり椰子) |
科・属 | ヤシ科・トックリヤシ属 |
学名 | Mascarena lagenicaulis |
原産地 | マスカリン諸島 |
園芸分類 | 観葉植物 |
樹高 | 10mほどにもなる |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
南国のマスカリン諸島が原産地のトックリヤシは、ヤシ科トックリヤシ属の観葉植物です。暖かい地域で育ったので、暑さには強いですが寒さには弱い特徴を持っています。
トックリヤシという独特な名前は、根本がとっくりのような見た目をしているのが由来です。外国ではボトルに似ているとも言われているので、ボトルヤシやボトルパームとも呼ばれています。
日本では暖かい沖縄地域に自生していますが、観葉植物として出回っているのは品種改良がされた、自宅でも育てられる小さなトックリヤシです。
育てる環境を整えてあげることで、日本のどこでも元気に育てることができるでしょう。
トックリヤシの上手な育て方
トックリヤシはとにかく寒さに弱い観葉植物です。
置き場所や水やりなど、基本的な育て方を知ることで、上手に長く育てることができるでしょう。
ここでは、トックリヤシの基本的な育て方を解説していきます。
置き場所
トックリヤシを野外で育てることができるのは、基本的に1年を通して暖かい地域だけです。日本は春夏秋冬があるので、基本的に室内で育てるのが好ましいでしょう。
暖かい地域を原産とする植物なので、できるだけ日差しが差し込む南向きの窓側で管理するようにすると良いです。ただし、直射日光を当ててしまうと「葉焼け」の原因になり、トックリヤシが枯れてしまう可能性があるので、レースカーテンなどを使用して管理すると良いでしょう。
水やり
実はトックリヤシの膨らんだ部分には、水分が多く蓄えられています。そのため、過度な水やりは必要ありません。また、乾燥に非常に強い植物なので、水分不足よりも水の与え過ぎで枯れてしまう事があるため、注意が必要です。
水やりの目安としては、土の部分がしっかりと乾燥しているのを確認してから、受け皿に貯まるくらいのたっぷりの水を与えましょう。
受け皿の水は、すぐに捨てることで根腐れを防ぐことができます。
肥料
トックリヤシは、1年に1回生育期に肥料が必要となります。
生育期間は春から秋の間なので、その期間の2ヶ月に1度緩効性の肥料を与えましょう。ただし、大きく育てたくないときは、肥料を与えなくても問題ありません。
トックリヤシの植え替え方法と時期
トックリヤシは、大きくなってくると根も育ち、根詰まりを起こすので植え替えが必要です。しかし、根を直接チェックするわけにもいかないので、トックリヤシを観察しながら、植え替えの目安を汲み取る必要があるでしょう。
ここからは、植え替えの目安と手順をご紹介します。
植え替えの目安
- 購入から3年以上経過している
- 葉が落ち始めた
- 土から根が見えてきた
- 水をあげてもすぐに下から落ちてこない
以上の項目のなかで1つでも思い当たる項目があれば、できるだけ早く植え替えを行いましょう。早めに植え替えを行わないと、根詰まりを起こし枯れてしまう可能性があります。
植え替えの手順
植替の手順はとても簡単です。手順を覚えておけば、植え替えも気軽に行うことができるので覚えておきましょう。
- 鉢から根を出して、根についた土を丁寧に落とす
- 新しい鉢に鉢底石を敷いて、土を3分の1程度入れる
- 株を植え付け、丁寧に水やりを行う
- 受け皿の水を捨てる
トックリヤシの植え替えには、特別な作業はありません。
ただし、根を直接触るので、丁寧に作業することを心がけましょう。土が多すぎると、水やりのときに土が溢れてしまうので、調節しながら土の量を決めるのがコツです。
トックリヤシを上手に育てるコツ
トックリヤシをより上手に育てるには、3つのコツを知っておくと良いでしょう。
- 葉水を行う
- 害虫や病気に注意する
- 冬の時期は育てる環境を見直そう
それぞれを詳しく解説していきます。
葉水を行う
葉水は、観葉植物の見た目をキレイに保つのに必要な方法です。
特にトックリヤシは室内で育てる事が多く、扇風機やエアコンの風が当たると、どうしても葉が乾燥しがちになります。葉水を行うことで葉っぱに水分を直接与えることができるので、潤いのあるトックリヤシを保つことができるでしょう。
ホコリなどが積もるのも防止できます。頻度はできるだけ毎日行うことが大切です。
害虫や病気に注意する
トックリヤシには、乾燥している場所を好む「アブラムシ」や「カイガラムシ」が寄ってくることがあります。そのため、なるべく葉水をして害虫が寄ってこないように管理をしましょう。
トックリヤシがかかりやすい病気は、先程も少し紹介しましたが「根腐れ」です。この病気は水のあげすぎが原因なので、水やりには十分注意しましょう。
冬の時期は育てる環境を見直そう
トックリヤシは寒さに弱い植物です。室内・室外関係なく、10℃を下回るようであれば、環境を見直す必要があります。
日本の冬は10℃を下回る場所がほとんどなので、ほぼ確実に室内で育てることになるでしょう。しかし、室内でも窓際は10℃を下回る可能性があるので注意が必要です。
なるべく10℃を下回らないように、暖かい室内で管理してください。
まとめ
トックリヤシは観葉植物の中でも寒さに弱い品質です。なるべく暖かい室内で育てると、長く楽しむことができるでしょう。ただし、ずっと室内で育てるのも少し寂しいものです。
外の温度が安定して暖かくなってきたら、定期的に外に出してあげると、より元気に育ってくれますよ。
この記事を参考に、トックリヤシの育て方を理解して、上手に育ててあげてくださいね。
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