モンステラの植え替え方法を紹介|押さえておくべき注意点なども解説

観葉植物

モンステラは南国の雰囲気があり、特徴的な葉が魅力の観葉植物です。人気の高い品種のため、家で育てている方も多いのではないでしょうか。

モンステラは育てているとどんどん大きくなっていく植物なので、定期的に植え替える必要があります。適切な植え替えをしないと根が窮屈になり、モンステラが元気を失ってしまう可能性もあるでしょう。

そこで今回は、モンステラの植え替えに適した時期やベストなタイミング、安全に植え替えを行うための適切な方法などを詳しく解説します。

モンステラの植え替えに最適な時期

モンステラの植え替えに最適な時期は、5~9月の生育期です。この時期はモンステラが最も元気になる期間であり、植え替えによる負担も最小限に抑えられます。生育期の中でも、5~7月は成長が旺盛なので、可能であればこのタイミングで植え替えを行うのが理想的です。

一方、冬場の植え替えは避けてください。寒い季節の間はモンステラの成長が停滞しているため、寒さに耐えられず枯れる可能性があります。植え替えのサインを見つけたとしても、適切な時期まで待つのが賢明です。

モンステラを植え替えするタイミング

モンステラにどのような症状が表れたら、植え替えを行えば良いのかと迷う方も多いのではないでしょうか。モンステラを植え替えるベストなタイミングとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 鉢の底から根っこが出ている
  • 土の乾燥が早くなった
  • しばらく植え替えを行っていない

ここでは、各タイミングについて詳しく見ていきましょう。

鉢の底から根っこが出ている

モンステラの根っこが鉢の底から飛び出している場合は、植え替えのタイミングを示す重要な兆候です。鉢が狭すぎて根っこの成長を妨げているため、新しい大きな鉢へ植え替える必要があることを意味しています。

根っこが鉢の中で溢れて空間がなくなると、水分や栄養分の吸収が阻害されます。植え替えを行わなければモンステラの成長が止まり、徐々に衰弱してしまう恐れがあるでしょう。

定期的に鉢の底をチェックし、根っこが飛び出していないかを確認するのが大切です。

土が乾燥しやすくなった

モンステラの鉢土が乾燥しやすくなったら、植え替えタイミングの可能性があります。

鉢土は植物の成長とともに栄養分を失い、乾燥してしまいます。乾燥した土では根が呼吸できず、十分な水分や栄養を吸収できなくなってモンステラが弱ってしまうかもしれません。

土の栄養がなくなってしまう前に、モンステラを新しい土へと植え替えれば健康的な成長を促すことが可能です。

しばらく植え替えを行っていない

モンステラは比較的成長が早い観葉植物です。2~3年経つと鉢から根が出たり、土が栄養を失って乾燥しやすくなったりなど、植え替えのサインが出始めます。

長期間植え替えをしていないとモンステラの成長が鈍くなり、元気がなくなってしまいます。それだけでなく、根詰まりや根腐れの原因にもつながってしまうので、定期的に植え替えを行うのが大切です。

モンステラの植え替えに必要なもの

モンステラを植え替える際、最低限必要なものとして以下の4つが挙げられます。

  • 一回り大きい鉢
  • 新しい土
  • 支柱
  • 軍手などの手袋

ここでは、植え替えで使用する道具について具体的に解説します。

一回り大きい鉢

植え替え用の鉢は、現在の鉢よりも一回り大きいサイズを選びましょう。ただし、サイズが合っていない大きすぎる鉢は水分過多になりやすく、かえって根腐れの原因になるので避けてください。モンステラの鉢を選ぶ際は、通気性の良い素焼きやテラコッタでモンステラの重量にも耐えられる安定したものがおすすめです。

新しい土

モンステラの植え替えで使用する新しい土は、ホームセンターや100均などで販売されている観葉植物専用培養土がおすすめです。観葉植物専用培養土はあらかじめ肥料が混ざっているので、手間がかからずに植え替えを行えます。

ただし、種類によっては栄養分が不足していることもあるので、購入する前にモンステラの植え替えに適しているかを販売スタッフに確認したほうが良いかもしれません。

支柱

小さなモンステラの場合は不要かもしれませんが、大きなモンステラを植え替える際は支柱を用意する必要があります。植え替え直後だと新しい土に根が十分に張れていないため、大きな葉の重みでバランスを崩してしまう恐れがあります。

根が十分に張るまでの間は支柱で安定させることで、大型のモンステラでも植え替えを成功させられます。

軍手などの手袋

モンステラの植え替え作業は土を触ることが多いので、手を汚さないためにも軍手などの手袋はあったほうが良いでしょう。

また、モンステラはサトイモ科の植物で樹液に「シュウ酸カルシウム」が含まれています。この成分は、手に付着するとかぶれや皮膚炎を起こす可能性があるので注意が必要です。

軍手などの手袋を着用すれば皮膚に付着することを防ぐことができ、モンステラの取り扱いが安全に行えます。

モンステラの植え替え方法

モンステラの植え替えの主な流れは以下の通りです。

  1. 水やりを止め、土を乾燥させる
  2. 新しい鉢に鉢底ネットを敷いて鉢底石を入れ、その上に新しい土を鉢の1/3程度入れる
  3. 古い鉢からモンステラを土ごと取り出す
  4. 根をちぎらないように古い土の1/3程度を落とし、傷んだ根や黒ずんだ根は清潔なハサミで切り取る
  5. 新しい鉢にモンステラを置き、根の周りに土を入れながら土を馴染ませる
  6. 大きいモンステラの場合は、支柱を鉢の縁に寄せて設置し、茎をビニールタイで固定する
  7. 鉢の縁から約3cm下まで土を入れ、鉢底から水が流れる程度の水を与える
  8. 水によって土が沈んだら、鉢の縁から約3cm下を目安に再び土を足す

モンステラの植え替えにおける注意点

モンステラの植え替えを行う際、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

最後に、押さえておくべき注意点を2つ紹介します。

根っこは切らない

モンステラの植え替え時は根っこを切らないことが重要です。根っこはモンステラの成長に欠かせない部分なので、無理に切ったり引っ張ったりすると植物に大きな負担をかけてしまうでしょう。枯れた根や黒ずんだ根など、回復が見込めない根以外はそのままにしておき、丁寧に扱うことをおすすめします。

植え替え後は風通しの良い日陰で管理

モンステラの植え替え後はストレスがかかっているため、1~3週間程度は風通しの良い日陰での管理をおすすめします。

この期間は土の乾燥具合を見ながら水やりを行い、鉢の底から水が出るまで与えます。その際、鉢皿に水が溜まらないように注意すれば根腐れを防げるでしょう。

モンステラが順調に回復すれば元の場所に戻すことが可能です。ゆっくりとストレスを解消させながら、丁寧な世話を心がけるのがポイントです。

まとめ

モンステラの植え替えは、適切なタイミングで行うことが大切です。鉢底から根っこが出ていたり、土が乾燥しやすくなったりした場合は植え替え時期の目安になります。

植え替えには一回り大きな鉢や新しい土などが必要となり、根っこは切らずにそのまま移植し、風通しの良い日陰で管理することが重要です。

定期的に植え替えを行うことでモンステラの元気な成長を促し、長期間楽しむことにもつながります。

ぜひ本記事を参考に、モンステラの植え替えを成功させてみてはいかがでしょうか。

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