サンデリアーナの育て方|注意するポイント・よくある質問を解説

観葉植物

観葉植物の種類はたくさんありますが、その中でも人気があるのがサンデリアーナです。

別名「幸運の竹」とも呼ばれていて、花屋やホームセンターで見かけたことがあるかもしれません。サンデリアーナを自分でも育ててみたいと思っている人向けに、サンデリアーナについての基礎知識や育て方などをまとめました。

サンデリアーナの基本情報

熱帯原産のサンデリアーナは、大きいもので背丈が2m近くになる観葉植物です。

サンデリアーナという名前にピンとこなくても、「ラッキーバンブー」や「幸運の竹」という名前ならわかる人もいるのではないでしょうか。日本では「万年竹」「富貴竹」と呼ばれることもあります。サンデリアーナは観葉植物の中でも比較的育てやすく、開運や長寿というおめでたい花言葉もあります。

サンデリアーナの育て方

一般的な観葉植物の育て方とほぼ同じですが、ちょっとした工夫を加えると長く楽しめます。サンデリアーナのよく育つ環境作りや水やりのポイント、肥料や剪定についてご紹介します。

サンデリアーナの環境

サンデリアーナは直射日光に弱い傾向にありますが、全く光が当たらない場所も苦手です。

夏場は日光の刺激が少ない午前中に外に置き、直射日光がきつくなる午後は日陰に置くことをおすすめします。

冬場は、外の気温が10℃を下回ったら屋内に置き、暖房の風が直接サンデリアーナに当たらない場所で育てます。冬場でも穏やかな日差しに恵まれる日があれば、日光浴を兼ねて窓辺に置くと良いでしょう。

サンデリアーナの水やり方法

サンデリアーナの水やりは、土の表面が乾燥している時に行いましょう。鉢の底から水があふれるくらいに与えましょう。こまめに水やりを行うと、根が腐る「根腐れ」という現象を起こすため、気をつけて下さい。

サンデリアーナは冬場の生長が穏やかですが、気温が10℃を下回る時期は、表面の乾燥を確認してから2~3日後に水やりを行いましょう。

サンデリアーナの肥料

サンデリアーナによく使われる肥料は、置き肥と液体肥料です。置き肥を使う際は、2か月に1回、液体肥料は2週間に1回のペースで与えると良いでしょう。

与える時期の目安は、置き肥と液体肥料のどちらとも生育期とされる5~9月です。

他の時期のサンデリアーナは生長がゆっくりですので、肥料を与える必要はありません。特に、冬場に肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こしやすくなります。

サンデリアーナの剪定

剪定とは、ある程度の大きさまで育った古い枝を切り戻すことです。葉を切り除いてしまうと、その部分から新しい葉は生えてきません。

そのため、剪定をする際は葉ではなく枝を切り落とします。

新しい枝は剪定で切り落とした枝の下から伸びてきますので、サンデリアーナの形を整えたい時は葉ではなく枝で調整しましょう。

サンデリアーナの育て方で注意するポイント

購入時のような美しさを長く楽しむには、どうしたら良いでしょうか。

サンデリアーナの育て方で注意するポイントは、乾燥や肥料の与え方・寒さ対策・植え替えに注意することです。

乾燥は害虫の原因になる

サンデリアーナに害虫がつきやすい場所は、葉と茎の表面です。サンデリアーナには、ハダニやカイガラムシなどの病害虫がつきやすいと言われています。

ハダニは乾燥した葉や茎の表面を好み、サンデリアーナの栄養分を吸い取ります。カイガラムシは多くの植物に被害をもたらす病害虫です。サンデリアーナにハダニやカイガラムシが付着すると葉が黄色などに変色し、枯れる原因にもなります。

肥料は生育期に与える

サンデリアーナの肥料は、初夏から秋の時期に2か月に1回の頻度で与えましょう。初夏から秋の時期(目安として5~9月)のサンデリアーナは、生育期のため、サンデリアーナ自身の力に肥料の力を足して、生長を促します。

一方で、生育期以外の時期のサンデリアーナは、緩やかな生長となるので肥料は不要です。

サンデリアーナに肥料を与える時期は、生育期の5~9月と覚えておきましょう。

寒さ対策を徹底する

熱帯地域が原産のサンデリアーナは、寒さに強くありません。サンデリアーナが耐えられる寒さは7℃で、10℃を下回ると生長が緩やかになります。冬場の寒い時期は、温度により葉が茶色く変色し枯れてしまうため、状況に応じて暖かく日当たりの良い場所に置くように心がけましょう。その際の注意点は、エアコンやストーブの近くに置かないことです。暖房の暖かい風はサンデリアーナを乾燥させてしまい、害虫が発生しやすくなります。

サンデリアーナは葉焼けの原因となる夏場の直射日光が苦手ですが、夏場と違い冬場の日差しは穏やかなので、日中はガラス越しに太陽の日差しを当てましょう。

下葉が枯れたら植え替えする

サンデリアーナの下葉が枯れる原因は根詰まりです。根詰まりを起こすと、根から葉の隅々まで酸素や栄養が行き渡らなくなるので、根に近い下葉から順に枯れていきます。

下葉が枯れていることに気がついたら、植え替えを行いましょう。サンデリアーナの生長具合にもよりますが、2年に1回くらいのペースで植え替えを行うと根詰まりの予防にもなります。植え替える時に使う鉢は、それまで使っていた鉢のサイズよりも大きくして下さい。植え替え時期は、5~9月の生育期に行うと根への負担が少なく済むでしょう。

サンデリアーナの人気の品種

サンデリアーナは一般的な品種名ですが、頭にドラセナがついたドラセナ・サンデリアーナという品種があります。サンデリアーナの葉が落ちて茎になったものが、ミリオンバンブーです。サンデリアーナの中でも特に人気のある品種は、葉に特徴があります。サンデリアーナの中でも特に人気のある2つの品種についてご紹介します。

ドラセナ・サンデリアーナ・ホワイト

ドラセナ・サンデリアーナ・ホワイトの葉は、緑色と白色の2色構成です。葉の部分に白色が入り、葉の色や形が笹に似ています。葉の色が珍しいことから、観葉植物愛好家の中でも人気です。自宅に置くだけではなく、最近ではオフィスや商業施設のディスプレイでもよく見かけるようになりました。

ドラセナ・サンデリアーナ・ゴールド

サンデリアーナ・ホワイト同様、葉に特徴があります。サンデリアーナ・ゴールドとも呼ばれており、葉は緑と黄色の2色構成です。葉の部分に黄色が入り、ストライプ部分が緑色です。そのため、インテリアとして自宅に置くと爽やかさや明るさを感じ、元気な気分になることでしょう。観葉植物を豊富に取り扱う園芸店で店頭に並んでいることがあります。

サンデリアーナの育て方でよくある質問

観葉植物初心者でも育てやすいとされるサンデリアーナですが、育て方に関する質問でよくあるのが「風水効果はあるのか」「どうして葉は黄色くなるのか」についてです。

サンデリアーナに関する疑問を持っている方はぜひ参考にして下さい。

サンディアーナの風水効果は?

サンデリアーナの別名は「幸運の竹」花言葉は「開運」「長寿」です。縁起の良い花言葉を持つことから、風水では非常に良い結果をもたらすと言われています。

サンデリアーナが持つ細く尖った葉には災いや悪い気から守り、良い気を運んでくれると言われています。そのため、玄関に置くことで厄除けの効果をもたらすでしょう。

また、建物を災いから守り、悪い空気を払拭するとも言われています。

サンディアーナの葉が黄色くなる原因は?

サンデリアーナの葉が黄色くなる原因は以下のものが考えられます。

  • 根腐れ・根詰まり
  • 水不足
  • 強光・日照不足
  • 肥料過多
  • 葉の老化

水分の与えすぎや通気性が悪いと根腐れを起こし、鉢の中で根が繁茂すると根詰まりを起こします。土台を作る根の部分に問題があると、植物が水不足の状態になるため、葉の隅々まで栄養が届かなくなるのです。また、サンデリアーナの生長に欠かせない光も、強すぎると葉の細胞が壊れてしまい、弱すぎると光合成が出来なくなり、葉が黄色くなります。

まとめ

今回は、サンデリアーナに興味がある方や、自分で育てたい方に向けて、サンデリアーナの育て方や注意するポイントなどについてまとめました。サンデリアーナは多くの観葉植物の中でも店舗や街中などでよく見かける人気の品種です。「幸運の竹」とも呼ばれ「開運」「長寿」という花言葉もあるサンデリアーナは縁起が良いためインテリアにもピッタリです。観葉植物の中でも育てやすいため、ぜひお部屋に置いてみてはいかがでしょうか。

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