観葉植物をハイドロカルチャーで育てよう! 植え替えやメリット・デメリットをご紹介

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みなさんは、観葉植物の栽培方法に「ハイドロカルチャー」というものがあるのをご存じでしょうか。

ハイドロカルチャーは、土を使用せずに室内を清潔にしたまま植物が育てられるので、植物は好きだけど土汚れが気になるという方におすすめです。

当記事では、ハイドロカルチャーの植え替えやカビ対処の方法、メリット・デメリットなど、詳細をまとめてご紹介していきます。

 

ハイドロカルチャーってなに?

ハイドロカルチャーとは、ハイドロボール(ハイドロコーン)と呼ばれる人工の土を利用して植物を育てる「水(耕)栽培」の事です。

水を意味する「ハイドロ」と栽培を表す「カルチャー」を組み合わせた言葉になっていますが、保水内容物に着目することから、ヒヤシンスのような直接水に根付かせる球根類の水栽培とは別の区分とされます。

グリーンインテリアの中では画期的な栽培方法と言われており、最近では「カラーサンド」といった土ではない別の土壌を使う栽培方法を広くまとめて「ハイドロカルチャー」と呼ぶようになってきました。

 

ハイドロカルチャーを使った植え替え方法とは

ハイドロカルチャーに必要なものは100均や園芸店、ホームセンターなどで手に入ります。

観葉植物やハイドロボール、容器などを購入し、準備をしっかりしてから植え替えをしてみましょう。

ここでは、ハイドロカルチャーを使った植え替え方法をご紹介していきます。

 

用意するもの

  • 観葉植物
  • 底穴がない容器
  • ハイドロボール(ハイドロコーン)
  • 水耕栽培用の液体肥料またはイオン交換樹脂栄養剤
  • 根腐れ防止剤(ミリオンAやゼオライトなど)

観葉植物を選ぶときは、その植物がハイドロカルチャーに適しているか、前もってきちんとチェックしておきましょう。

また、容器は透明なガラスのものを使用すれば水やりの管理がしやすいのでおすすめです。

 

手順は6つ!

  1. 容器の底に根腐れ防止剤を入れる
  2. 水洗いしたハイドロボールを容器の1/3ほどまで入れる
  3. イオン交換樹脂栄養剤を適量ふりかける(液体肥料を使用する場合は必要なし)
  4. 容器の中心に植物を入れ、ハイドロボールで高さの調整をする
  5. 植物の周りにハイドロボールを敷き詰めて安定させる
  6. 容器の1/5~1/4くらいまで水を注ぐ(液体肥料を使用する場合は水に溶かして与える)

こうして植え替えが完了したら、明るい日陰で管理しましょう。

 

ハイドロカルチャーにカビが生える原因

白くフサフサしたものが植物の葉やハイドロボール(ハイドロコーン)の表面に付着している場合は、カビの可能性が高いです。

これを放置しておくと、ハイドロボールにカビが繁殖し、根腐れの原因になってしまいます。

ハイドロカルチャーにカビが生えてしまう原因の多くは、水の与えすぎで鉢内の通気性が悪くなることにあるので注意しましょう。

 

カビが生えたときの対処法

ハイドロボールにカビを見つけたら、早急な対処が必要です。

容器から観葉植物を取り出し、ハイドロボールを水で綺麗に洗って乾燥させましょう。そうすれば何度でも繰り返し使うことができます。

風通しのよい場所で管理するのもカビ対策にいいでしょう。

 

ハイドロボールでの植え替えは土のように周りを汚すことなく、簡単に植え替えできます。

もしハイドロボール全体にカビが広がってしまっている時は、新しくハイドロボールを購入して交換するのがおすすめです。

 

観葉植物をハイドロカルチャーで育てるメリット

土を使わずに、オシャレでスマートに植物を栽培することができるハイドロカルチャーは、特に小型の観葉植物を育てたい方にもおすすめです。

しかし、普通の土を使った栽培方法とは具体的に何が違うのでしょうか。

ここからは、ハイドロカルチャーのメリットを紹介していきます。

 

植物が非常に清潔に保てる

まず、室内で植物を栽培する場合に気になるのが「清潔かどうか」です。

土を使用する方法では、管理状態が良くないと虫が湧いたり、土や水などが腐って悪臭を発する場合もありますが、無菌のハイドロボール(ハイドロコーン)を使ったハイドロカルチャーは、害虫や菌などが付きにくく匂いも出ないため、室内で植物を栽培するのに適しています。

 

水やりが楽

土栽培に比べて、ハイドロカルチャーでは水やりが少なく済みます。

その分植物の成長が遅いため、気長に育てていかなければなりませんが、容器に水分が残っている限り、旅行や出張などでしばらく家を空けることになっても水不足で枯れるという心配はありません。

さらに、透明な容器に入れて育てれば水の残量がよく見えるため、水量過多による根腐れも防ぐことができます。

 

繰り返し使えて劣化しにくい

土で植物を育てる場合は、古い土を新鮮な土に入れ替えたり、牛糞や腐葉土などを混ぜて改良する手間が必要です。

しかしハイドロボールは、約1,000度の高温で焼き固められているため劣化しにくく、水で洗浄すれば何度でも使用できるので便利ですよ。

ハイドロボールで育てると、土植え栽培に比べて成長スピードは遅くなりますが、その分長く観葉植物の成長を楽しめるでしょう。

 

容器を選ばない

ハイドロカルチャーでは、底穴のないものであればどんな容器でも構いません。

普通の土で育てる方法だと底穴のあるものを使わなければならないですが、ハイドロカルチャーならお気に入りのマグカップなど、鉢として売られているもの以外の容器でも育てることができます。

室内の雰囲気に合わせたものを置けば、それだけでもオシャレな空間を演出できるため、インテリア性が非常に高いといえるでしょう。

ハイドロボールで栽培可能な植物も多いので、100円ショップなどで売られている種類でも上手に育てればじゅうぶんに楽しむことができますよ。

 

観葉植物をハイドロカルチャーで育てるデメリット

ここまで紹介してきたように、便利で使いやすそうなハイドロカルチャーですが、デメリットもあります。

たとえば、底穴のない容器に水をためて植物を育てる方法であるため、水量過多で呼吸できなくなったり、水中の菌や微生物が繁殖すると、根腐れが起こってしまうことがあるのです。

ここでは、その他のデメリットについても順に解説していきます。

 

観葉植物が大きく育ちにくい

ハイドロカルチャーでの栽培は、土での栽培と比較すると植物の成長が遅くなります。

土を使わず直射日光を避けて栽培するという性質上、植物が育ちにくいのは仕方がない事です。

かと言って日当たりの良い場所に置いていると、ハイドロボール(ハイドロコーン)に苔が生えてしまい、見栄えが悪くなってしまうので、気長に育てていきましょう。

 

仕組みを知っていないと枯らせてしまう

土栽培とハイドロカルチャーの決定的な違いは、微生物や細菌の有無です。

土栽培の場合は、土壌内の微生物や細菌が植物の根から出る老廃物を分解してくれますが、ハイドロカルチャーは無菌なので、そのまま放っておくとだんだん老廃物が容器の中に蓄積していって、根を枯らしてしまうことがあります。

この老廃物を人工的に分解するために「イオン交換樹脂材」を使うのですが、それによってまた栄養バランスも崩れてしまうので、さらに栄養剤で補う必要があるでしょう。

 

土や水の栽培と異なり情報が少ない

観葉植物の育て方は、土や水による栽培に関する情報は豊富なので、ネットで検索すればほしい情報がたくさんヒットしますが、ハイドロカルチャーでとなると、そう多くはありません。

ここまでの内容で、「ハイドロカルチャーは簡単」と思われるかもしれませんが、水や肥料、日当たりの加減が微妙で、ある程度生育すると枯れやすくなることもあります。

ハイドロカルチャーに挑戦するのはある程度ガーデニングの経験を経て、水耕栽培にも強い興味がある場合に挑戦してみる方が失敗が少なく済むかもしれません。

 

まとめ

ハイドロカルチャーとは、土を使わない植物栽培方法です。虫や病気が発生したりするリスクが少なく、誰でも手軽に始められます。

土で育てるときよりも植物の生長が緩やかになるので、ゆっくり時間をかけて楽しむことができますよ。

さらに、カラーサンドを使用したり、底穴のないものでも鉢に使うことができるので好きな容器を自由に使うことができ、インテリア性も楽しめるでしょう。

この記事を参考にしっかりと育て方の知識を身につけたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

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