ユニークで特徴的な葉をもつ観葉植物として大人気のモンステラ。モンステラという名前の由来は、ラテン語で奇怪、異常を意味する「monstrum」からきています。金運の上昇などの願いを込めて風水などでもよく使われています。原産地では種類も多く、日本でも小さいものから大きいものまで流通していて、今回はその中でもより身近な日本で人気のモンステラの基本情報や育て方などを紹介します!
大人気の観葉植物!モンステラとは?
大人気の観葉植物モンステラを紹介していきます。
モンステラの特徴
個性的な葉が人気の観葉植物で、大きな葉に深い切り込みが入っているフィロデンドロン属サトイモ科の植物です。
メキシコから中央アメリカの原産で約30種類のモンステラがあります。モンステラはつる性の植物なのでツルを伸ばし着生して育っていきます。
エキゾチックな観葉植物として古くから人気があります。種も多く大きいもので8mほどのものもあるようです。
モンステラの花言葉
全般的には「うれしい便り」「壮大な計画」「深い関係」の3つがあります。
西洋の花言葉では
『dedication(献身)』『happy letter(うれしい便り)』『magnificent plan(壮大な計画)』『close connection(深い関係)』があります。
幸せを呼びこむ意味が込められたり全てポジティブな意味をもっていたりするため、贈り物や風水として人気があるようです。ハワイにはモンステラの葉が、希望の光を導くという言い伝えがあります。
モンステラの値段・相場は?
モンステラには相場がありサイズにより異なります。
S(~50センチ)3,000円程度
М(51~79センチ)5,000円〜9,000円程度
L(80センチ~110センチ)12,000円程度
LLサイズ(110センチ~)22,000円以上
良質なものなのか、葉が大きいものなのかによっても多少変わってきます。
モンステラの種類
アメリカの熱帯地域では約30種類ありますが、ここでは日本で人気の種類を紹介します。
モンステラ・デリシオサ
モンステラデリシオサは、最も有名な種類で、店頭で見かけるモンステラは
ほとんどがこの種類で、冬の寒さにも強く枯れにくいので育てやすいです。
葉が大きく左右対称の切れ込みが特徴です。若い葉にはこの切り込みはなく、育っていくにつれ、大きな葉になり切れ込みが入っていくのです。
モンステラの中でも、特に大きく育つ種類なのでインテリアとして置くときには
お部屋の大きさに気をつける必要があります。
モンステラ・デリシオサ・コンパクタ
モンステラ・デリシオサを小さくした種類です。葉が密集して生えるのが特徴で若い葉のころから切り込みが入るので、小さくても存在感があります。葉もモンステラ・デリシオサと同様に左右対称になっています。なかなか、生産していないので現在では入手困難な種類として知られています。
モンステラ・アダンソニー
モンステラアダンソニーはヒメモンステラの愛称でも知られています。小ぶりで可愛く置き場所も選ばないので、インテリアにもピッタリです。モンステラ・デリシオサよりも
葉が小さく、葉の切れ込みが深く左右対称なのが特徴です。寒さにはとても弱いので室内で育てるようにしてください。
モンステラの選び方
モンステラはその品種によって大きさに差があります。インテリアに合わせて品種を選ぶと簡単に選べますね。大きなモンステラが好みであれば、最も代表的な「デリシオーサ」を、置くスぺ―スがなく、あまり大きいのはちょっと……というのであれば、
小ぶりの「モンステラ・アダンソニー」がおすすめです。
モンステラの育て方
モンステラを育てるために必要な道具は、ジョウロ、霧吹き、固形の緩行性化成肥料
液体タイプの肥料、剪定ばさみ、肥料がなくても十分に育ちますが、あればより大きな葉になります。ここではモンステラの育て方を紹介していきます。
野外や屋内での育て方
野外で育てたい場合、直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、遮光の必要があります。
屋内で育てたい場合は、レースのカーテンなどで直射日光は避け、日当たりの良い場所に置いて育ててください。気温の変化には弱いので、15℃を下回るようになったら室内に取り入れるようにしましょう。最低でも5℃以上保てる環境が良いでしょう。
水やり方法
水やりは季節によっても異なります。冬は2〜3日に1度、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらい与えてください。
鉢皿に水を溜めたままにせず、葉が乾燥して枯れないように、時々、霧吹きなどで葉水も与えるようにしましょう。
汲み置きして常温に戻すか、ぬるま湯を混ぜるかして、鉢が冷えてしまわないよう気をつけます。夏は根が水を吸い上げるスピードも速くなり、土が乾きやすくなるので、ほぼ毎日水やりが必要になるでしょう。
肥料の与え方
夏は肥料を与え、秋から冬は肥料を控えます。土の上に置くだけの固形の、緩行性化成肥料を2ヶ月に1回与え、液体肥料は、鉢土にまんべんなくかけます。
10日に1回程度与えてください。モンステラは肥料がなくても、光と水分で十分に生長する植物なので、肥料の量が多いと大きくなりすぎることがあります。
剪定方法
葉っぱ大きく育ちすぎて見栄えが悪かったり、葉や茎が弱っていたり、変な方向に向いてきたなどの場合に剪定します。剪定は、5~9月の生育期間に行ってください。
伸びている部分を、茎の途中で剪定し、弱った箇所から枯れていくことがあるので、枯れている部分を見つけたら、茎元から剪定ばさみで切り取るようにしてください。
毒性のある、シュウ酸カルシウムという成分が含まれていますので、剪定した際に、茎や葉から汁が出た場合は、肌につかないように気をつけてください。皮膚ただれの原因になります。また、モンステラの葉を、小さな子供や犬や猫などのペットがかじらないように注意も必要です。
植え替え
「土の乾燥が早くなった」「水の染み込みが遅くなった」など、状態が悪くなってきた、ら速やかに植え替えを行いましょう。
植え替えに最適な時期は5月〜9月です。現在植えてある鉢から、モンステラの株を抜き取っても植え替えできますが、株元から1/2~1/3残して切り落とし、残った茎は鉢土を1/3程度落とし植えつけても良いでしょう。
モンステラのトラブル対処法
ここではモンステラのトラブルの対処法を紹介していきます。
枯れてしまった原因
モンステラが枯れてしまう多くの原因は日光が強すぎたり、水切れしてしまったりした場合におこります。肥料をあげすぎてもいけません。
逆に日光が弱すぎたり水をあげすぎたりした場合、育たなかったり根腐れする原因になってしまいます。
モンステラは、比較的育てやすい観葉植物なので、定期的に水やりをしていれば枯れてしまうことはあまりありません。
枯れてしまったり、葉が黄色くなってしまったり丸くなってしまった場合には基本的な育て方を見直しましょう。
元気がないときの対処法
根腐れしてしまった場合は、新しい土に植え替えてあげましょう。モンステラの腐った切り落とし、根を取り除きます。株は弱っているので肥料は与えません。
新芽が出るまでは、直射日光の当たらない明るい日陰に置いて育てるようにしましょう。
植え替えは少し面倒に感じますが、すぐに対処するだけで、元気を取り戻すことができるので早めに対処するのがポイントです。
枯れてしまった場合は、まだ緑色で元気な葉がついた茎を切って挿し木などで増やしてみましょう。
まとめ
身近な観葉植物のモンステラ。育て方も比較的簡単で屋内でも野外でも育てることができます。害虫がつきにくく乾燥にも強いので育てやすいのが特徴です。
種類も大きいものから小さいものまで好みで選べるのも魅力の一つですね。
エキゾチックな葉のモンステラはインテリア、贈り物としても人気があります。ぜひお部屋に飾ってモンステラの魅力に癒されてみてくださいね。
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