観葉植物のオリーブの木は、インテリアとして沢山の人に愛されています。
また、オリーブオイルなどで日常的に関わる機会が多く、親しみがあると感じる人も多いでしょう。
そんなオリーブの木ですが、親しみがあるからこそオリーブの詳細を知らないものです。
そこで、今回はオリーブの木について、性質や花言葉、育て方など徹底解説していきます。
オリーブってどんな観葉植物?
オリーブは、モクセイ化オリーブ属の常緑高木で、水はけの良い土壌を好む植物です。
主な原産地は北アフリカ・地中海沿岸・中近東が主で、5~6月になると金木犀に形状の似た白い小さな花を咲かせます。
葉っぱの表面は、光沢のある緑色で裏面には白い細毛が密生し銀灰色に輝いているのも、オリーブの特徴です。
成長すると2メートルくらいの大きな木に育ちます。
暖かい地域が原産なので寒さに弱いと思われがちですが、-12度までであれば耐えることができる頑丈な植物です。
そのため、四季がある日本でも気軽に育てることができるでしょう。
オリーブの花言葉は?
お花に花言葉があるようにオリーブにも花言葉が存在します。
オリーブの花言葉は以下の2つです。
- 平和
- 知恵
なぜオリーブにはこの2つの花言葉が付けられたのでしょうか。
ルーツを紹介します。
「平和」の花言葉のルーツ
オリーブの花言葉である「平和」は、旧約聖書が由来しています。
その昔、神は人々が起こした悪い行動に激怒し、地上で洪水を起こし街を滅ぼすとノアに告げました。
そのため、家族や動物のつがいなど、すべてを乗せるための船を作るように神に命じられたそうです。
ノアは「ノアの方舟」を作り洪水を生き延びました。40日後、洪水が収まった地上にノアがハトを放ちます。すると舞い戻ってきたハトはなんと、口にオリーブの若葉を加え戻ってきました。
洪水でなにもなくなってしまった土地に、オリーブの木が芽をだしたことを知ったノアは、洪水が収まり平和を取り戻したと実感したそうです。
このことから、オリーブは平和の象徴とされて現在も多くの人に愛されています。
この話がのちに、オリーブの花言葉となりました。
「知恵」の花言葉のルーツ
オリーブの花言葉である2つ目の「知恵」は、ギリシャ神話の「アテナとポセイドン」が由来しています。
アテナとポセイドンは、1つの都市の支配権をどちらが握るかで争っていました。
そのことを知った全能の神ゼウスが、人々にとって役に立つ贈り物をした方に都市の支配権を譲ることにしたそうです。
2人は考え結果、ポセイドンは対戦に役立つ馬を、アテナは食事や薬の材料になるオリーブを人々に贈ったそうです。
結局いろいろな用途に使用できるオリーブが人々から支持されます。
用途の多いオリーブは「知恵」の詰まった贈り物といわれるようになりました。
この物語にちなんで、オリーブには「知恵」という花言葉が使用されています。
オリーブの選び方のポイント
そんなオリーブですが、種類が多くその品種は1200〜1300以上といわれています。
そのため、果実の大きさも様々です。
では実際に観葉植物として購入する際に知っておきたいポイントを押さえていきましょう。
サイズで選ぶ
観賞用のオリーブは、3号 (40cm〜)、6号 (50cm〜)、7号 (100cm〜)、8号 (90cm〜)、10号 (140cm〜)で販売されています。
どれも成長が早く、縦に長く伸びていくのが特徴です。
購入の際は、大きくなるのを考慮して、置き場所に合わせたサイズを購入しましょう。
観賞用に室内におくのであれば3号か6号がおすすめです。
広い屋外であればより大きなサイズでも良いでしょう。
オリーブの実を楽しみたい人や庭に植えて楽しみたい人は7号以上を選ぶと、理想に近いオリーブを育てられそうです。
品種で選ぶ
オリーブは品種が非常に多いので、用途に合わせて品種を選びましょう。
観賞用の樹木としてよく利用されるのは、樹高が低めのマンザロニ、ハート型の実を付けるミッション、直立型で枝葉が多いネバディロ・ブランコです。
観賞用なので見た目が重視されます。
オリーブオイルを作る目的で栽培する場合は、ルッカ、ネバディロ・ブランコなどの果実の油含有率が17~25%と油分が多い品種がおすすめです。
食用として加工したいのであれば、アスコラノ、カラマタ、マンザニロなどを選ぶのも良いでしょう。
観葉植物としてのオリーブの育て方の基本
暖かい地域を原産地としているオリーブですが、寒さや乾燥にも強い万能な植物です。
観葉植物の中でも比較的育てやすいものといえるでしょう。
しかし、育てやすいオリーブにも基本の育て方があります。
ここではオリーブの基本的な育て方を紹介します。
スクスク育つ栽培環境づくりのポイント
オリーブは日当たりが良好で、水はけと風通しの良い場所を好むので、外で育てるのが好ましいです。
基本的には暖かい気候を選ぶので、15℃~22℃程度の気温で育てるようにします。
短い間であれば寒さに耐えられるため、-10℃前後の環境で育てることも可能です。
ただし、それ以上寒くなってしまうとダメージを与えてしまうので、霜が当たらない場所や室内に入れるなど工夫をしましょう。
外での環境作りを紹介しましたが、もちろん室内でも育てることができます。その場合は、日当たり・水はけ・風通しを意識して場所を考えましょう。
ただし、花を咲かせたい場合は寒い環境にオリーブを晒す必要があるので、天気の良い日は外に置くことをおすすめします。
水やりのコツ
オリーブは表面の土が乾いてきたと思ったら水をあげるようにしましょう。
水やりのタイミングはできるだけ午前中がおすすめです。
特に夏は日差しが強く乾燥するので、夕方にもたっぷりとお水をあげましょう。
目安としては、表面が濡れるだけの水やりではなく、鉢の底から水が流れるくらい水やりをしてください。
肥料は必要?
オリーブがより丈夫に育つために、肥料が必要になります。
肥料を与えるタイミングは1年に3回です。
- 1回目 3月(元肥)
- 2回目 6月(追肥)
- 3回目 11月(お礼肥)
まず最初は、花芽が動き出す3月に肥料を与えます。鉢の大きさが6~8号の場合20g程度、9~11号の場合50g程度、12号以上は100g程度の肥料が必要です。
庭植えの場合は樹齢で判断します。3年以下は45g程度、5年以上で150g程度与えましょう。
実が育ち始める6月に2回目の肥料を与えます。
6~8号は5g程度、9~11号は20g程度、12号以上は40g程度の肥料が必要です。
この時期の肥料は、真夏の暑さに耐えるためでもあるので、花や実を希望しない人でもあげると良いです。
3回目は実を育ててくれたオリーブにお礼の気持ちを込めて肥料を与えます。
6~8号は15g程度、9~11号は30g程度、12号以上は60g程度の肥料が必要です。
植え替えは必要?
オリーブの木は、大きくなるスピードが早いので、2、3年に1回を目安に植え替えが必要です。 また、植え替えのタイミングで、必ず土を新しいものに変える必要があります。
オリーブの好む土の酸度はpH6.5~7.0とアルカリ性ですが、日本の土は酸性に偏りがちです。 そのため、石灰をまき土の酸度を調整しましょう。
植え替えは真夏と真冬を避ければいつでも行うことができますが、 最適期は3月中旬~5月中旬です。 開花の時期や気候の厳しい時期は、オリーブにかかる負担が大きいので避けるようにしましょう。
おしゃれにも風水にも!オリーブの飾り方のポイント
オリーブは昔から神聖なる木なので、風水を意識して飾る人も非常に多くいます。
風水とは、置物などで悪い気を止めたり、良い気を招き入れるといわれる思想です。
神聖なるオリーブはどんな場所に置けば、風水的にも効果があるのでしょうか。
具体的な効果や置き場所を紹介します。
オリーブの風水効果
風水では植物の成長の仕方による性質を大切にしています。
オリーブの木は、成長が早く日光に向けて伸びる習性があるので、風水的には「再生」と「未来」を象徴する植物になります。
どんな困難なことでも、前向きなエネルギーで取り組む力や、良い未来に導いてほしいという人におすすめです。
オリーブをおしゃれに飾るコツ
オリーブの銀色に輝く葉はインテリアに非常にマッチしやすいです。
北欧風にも、和風にも合うのでアレンジが効きやすいのもいいですね。
真っ直ぐ伸びていくので、リビングの窓際やソファーの隣においても圧迫感がなく、部屋を縦に広々見せる効果も期待できます。
また、オリーブは挿し木で増やすことのできる植物なので、大きくなった枝を切って、花瓶に刺すのも素敵です。
ご自宅のインテリアに合わせてアレンジをしてみましょう。
観葉植物のオリーブを生活に取り入れよう!
初心者でも育てやすく見栄えも良いオリーブは、インテリアとして取り入れると、非常におしゃれな空間を作り出してくれる植物です。
また、風水でも前向きな効果が期待できるので、悩みが解決しないときなどに置いてあげると、新しい景色が見れるかもしれません。
プレミアガーデンでは、初心者でも育てやすいオリーブを販売しています。
インテリアとしてはもちろん、木の実を育てたい人や花を楽しみたい人など、様々な用途に対応しています。
観葉植物の中でも育てやすいので、気軽に育てることができますよ。
コメント