ユッカの育て方や植え替えの方法を詳しく解説!

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丸太のように太い幹からツンツンと尖った葉を上に向けているユニークな姿のユッカは、インテリアグリーンとしても、贈り物としても人気の高い観葉植物です。

初心者でも育てやすいと有名ですが、それでもいくつかの注意点を守らなければ枯らしてしまうことになります。

この記事では、ユッカを育てていく上できっと役に立つ、押さえておきたい事柄や育て方のコツ、植え替えの必要性やその手順等についてご紹介します。

 

ユッカってどんな植物?

ユッカは中米原産の観葉植物で、日本に流通しているものの多くは種名を「Yucca gigantea(ユッカ・ギガンティア)」とする種類で、その幹の太さから「象の足のような」を意味する「Yucca elephantipes(ユッカ・エレファンティペス)」の通称でも知られています。

原産地では5m~10mほどにもなる大きな木で、先住民族の人たちは、ユッカの果実や中の種、花、花茎などは食用、薬用として、繊維は紐や衣類として役立てていました。

また樹液は、洗剤として利用していたようです。

太く力強い印象を与える幹と、そこから放射状にまっすぐに伸びる尖った葉の様子から、「青年の木」という呼び名もあり、「偉大」、「勇壮」、「颯爽とした」といった花言葉が与えられています。

風水的にも、金運や仕事運などをアップさせる縁起がよいものとして、新築祝いや開店祝いの贈り物としてよく利用される観葉植物です。

ユッカの育て方

ユッカは比較的育てやすい植物ですが、できるだけ原産地の環境に近づけたほうがよく育ちます。

その環境に近づけるには、以下の3点に気をつけましょう。

・日当たり(置き場所)

・水やり(適度な乾燥)

・肥料

それぞれを詳しく見ていきましょう。

置き場所

ユッカは日当たりの良い場所を好むため、室外のほうが向いていますが、インテリアとして室内で育てたい場合は、陽の差す部屋であれば問題ありません。

日のあたる場所を好むと言っても、太陽の強い光は葉焼けなどの原因になるので(特に夏場)、太陽が真上に来る前の午前中には日陰に移しましょう。

春の終わりから秋の半ばくらいまでの時期はレースのカーテン越しの日光でも十分ですが、日光の弱くなる晩秋から春のはじめあたりは、窓ガラス越しに直接光が当たる場所に移動させてください。

冬場の置き場所は少し工夫が必要です。ユッカの耐えられる気温の低さは約3℃までなので、それより低くなる地域では、室内で越冬させるようにしましょう。

水やり

乾燥した気候を原産地とするユッカは乾燥には強く、むしろ水の「やり過ぎ」に注意したい植物です。

そのため、土がしっかりと乾燥してきたのを確認してから水やりをしましょう。

ユッカに水をあげるときは、たっぷり与えるのがポイントです。

鉢の中に水が行き渡り、底から流れ出すくらいあげます。受け皿に溜まった水は、根腐れの原因になるので、必ず捨てるようにしましょう。

ユッカの場合、水やりの時間帯は朝がおすすめです。

一日のうちで気温の高くなるお昼(特に夏)は、土の温度も上がり水をあげることで根を傷め流可能性があるため注意しましょう。

春と秋は一日一回、午前中にあげ、夏は土があまりに乾いているようなら、一日二回、朝と夕にあげます。

肥料

ユッカに与える肥料は、成長期となる5月くらいから9月の間、液体タイプであれば1~2週間に一回、錠剤タイプであれば1~2カ月に一回のスパンをあけて与えます。

ユッカは、水はけのよい土を好むので、赤玉土と腐葉土の割合は赤玉を多めにし(赤玉土:腐葉土/7:3)、小粒状の軽石なども少しまぜ、鉢の底に小石を敷くとよいでしょう。

水はけがよければ土質はあまり問いませんが、粘土質の土は避けた方がよいでしょう。

地植えにする場合は、植え込む深さを深めにし、鹿沼土などの軽石やパーライト、バーミキュライトなどを混ぜておくとよいでしょう。

ユッカは植え替えが必要?

ユッカは定期的に植え替えが必要です。なぜ植え替えが必要なのか、理由や植え替えの方法をご紹介します。

植え替える理由

 

ユッカを植え替える理由は、根詰まりや根腐れを防ぐためです。

植え替えをせずにいると、鉢の中は根でいっぱいになり成長が妨げられます。この状態が続くと、ユッカの健康や成長にも影響を与えます。

また、土を長く替えないでいると、古くなった土は微生物の活動も鈍り、雑菌が繁殖したりして劣化します。

鉢のサイズは、直径を「号」で表ます。植え替えをするときは、今使っている鉢よりも1号以上大きいものを選びましょう。

 

植え替えの方法

ユッカの植え替えに用意するものは、以下の通りです。

・一回り大きな鉢(大きくしたくない場合はそのままでも可)、

・新しい土(培養土等)、

・変色し古くなった根や長く伸びすぎた根を切るためのハサミ、

・鉢からユッカを根ごと引き出すときに使う移植ゴテ(小さなスコップ)、

・新しい土を入れる際に、根と根の間に土がよく行き渡るようにするために使う細い棒(割箸などでも可)

・軍手

・ベランダや室内でする場合は下に敷くシート

・鉢の底に敷く小石や鉢底ネット

植え替えする日が決まったら、事前に水やりは控えて鉢の土を乾燥させた上でユッカを古い鉢から引き抜きします。

新しく用意した鉢の底にはネットを敷き、その上に小石を敷き詰めます(小石は鉢の高さの五分の一か、六分の一くらいまで入れます)。

その上に、まず、新しい土を三分の一ほど入れます(ユッカを入れるスペースが必要なので、鉢いっぱいに土を入れるのは避けます)。

古い鉢からユッカを根ごと取り出します。

根の周りについている土を三分の一ほどもみほぐして落とし、傷んでいる根があれば剪定します。

新しい鉢(すでに小石や新しい土が入っている)にユッカを入れ、そこへ(ユッカの周りへ)新しい土を足します。

細い棒などを土に挿したりつついたりして、根と根の間に新しい土が行き渡るようにします。

棒でつつくことによって、幾分、土が沈むので、沈んだ分だけまた土を入れます。

植え替え直後のユッカは弱っているため、直射日光を避け、涼しい、少し明るい程度の場所で数日休ませてから水やりをします。

植え替えでの注意点として、「古い土は使わない」こと、そして「大きすぎる鉢も使わないこと」です。

古い土には雑菌も多く、根のために良い環境とはいえません。

また、大きな鉢は、根に対して土の量も多く、水やりをしたあと、いつまでも土が湿って乾かない状態になりやすく、そうすると根腐れを起こす原因にもなるので避けて下さい。

 

ユッカを育てるときの注意点

ユッカの育て方として、すでに「置き場所」や「水やり」、「肥料」について述べましたが、ここでは育てていくうえでの注意点について述べてみたいと思います。

 

直射日光は避ける

 

ユッカは日当たりの良い場所を好む観葉植物ですが、気温も日差しも強くなる真夏は、直射日光に長くさらされると、葉焼けを起こす可能性があります。

日差しの強い時期は場所を変えるとか、レースのカーテンをして直接強い日差しが当らないようにする工夫をしてください。

まったく「直射日光」がいけないわけでなく、「長時間」さらさないよう、気をつけることがポイントです。

 

季節で水やりのタイミングが変わる

 

日光と同じく水も、植物が光合成をして、生きて行くために必要不可欠なものですが、与えれば与えるほどよいわけではありません。

水のやり過ぎは、雑菌の繁殖を助け、根腐れを引き起こす原因になりますし、水が不足すれば当然、植物が枯れる原因になります。

夏は、土が乾いたと感じたら、冬は土が乾いて2〜3日したら水をあげるのがポイントです。

置き場所を変えるだけで運気アップも!

ユッカは、風水では、邪気を払い、仕事運や金運をもたらす幸運のアイテムなので、お店のオープンや新築を建てた時のお祝いとしてもよく贈られる人気の高い観葉植物です。

そのため、基本的にはどこに置いても良いですが、特におすすめなのが「玄関」です。

良い運気の入り口とされる玄関にユッカを置けば、幸運の気を呼び寄せてくれるでしょう。

書斎や勉強する部屋、机の近くに置くのもおすすめです。

ただ、玄関や部屋によっては陽がまったく入らない薄暗い所もあると思うので、上手く日向を利用しましょう。

方角によっても運気が変わるので、風水的効果を期待したい場合は、なるべく調べておくと良いです。

まとめ

ユッカは育てやすい観葉植物で、うまくいけば毎年花も咲いて楽しませてくれます。

日当たりの良い場所に置き、適切な頻度で水やりをし、三、四年に一度は植え替えをすることで長く付き合えるでしょう。

風水的にも良いので、インテリアとして飾ったり相手に贈るのもおすすめです。

 

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