生き生きとした緑の葉が魅力の観葉植物。家の中でも自然を感じることができ、日々の生活の中で簡単に緑が取り入れられるため、近年では育てる方が増加しています。
そんな観葉植物を大切に育てているのにも関わらず、葉が黄色くなってしまって悩んでいる方はいるのではないでしょうか。黄色くなる原因は、水のやりすぎや不足、寒さ、日光など、さまざまな要因が考えられます。
本記事では、観葉植物の葉が黄色くなる主な理由と対処法などを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
観葉植物の葉が黄色くなると枯れる?
結論からいうと、観葉植物の葉が黄色くなったとしても必ず枯れるというわけではありません。
葉が黄色くなってしまう原因には生育環境に問題がある場合がほとんどであり、株は元気な状態のままです。そのため、生育環境を見直すことで観葉植物は再び元気を取り戻す可能性があります。
ただし、病気や害虫の影響で黄色くなっている場合は注意が必要です。そのままにしておくと、観葉植物の元気がどんどんなくなっていき、最終的には枯れてしまう可能性があります。
葉が黄色くなったときは観葉植物からのSOSサインなので、できるだけ早く原因を特定し、適切な対処をすることが肝心です。
観葉植物の葉が黄色くなる6つの原因
観葉植物の葉が黄色くなる原因として、主に6つ挙げられます。
- 水の与えすぎ
- 水不足による乾燥
- 寒さの影響
- 直射日光による葉焼け
- 根詰まりを起こしている
- 環境変化によるストレス
ここでは、それぞれの原因について具体的に解説します。
水の与えすぎ
観葉植物の葉が黄色くなる原因の一つに、水の与えすぎが挙げられます。水の与えすぎは根腐れを引き起こし、葉を黄色く変色させてしまう場合があります。
根腐れとは、土の中の水分が多すぎることで根が酸素不足に陥り、根が呼吸できなくなって腐ってしまう状態です。根が腐ってしまうと、植物は水分や栄養を吸収することができなくなり、最悪の場合枯れてしまいます。
また、水の与えすぎはカビやコバエの発生にもつながってしまいます。土の表面に白いカビが生えていたり、鉢の周りに小さな虫が飛んでいたりする場合は水の与えすぎを疑ってください。特に、気温が低い時期や植物の生育が緩やかな時期は土が乾きにくいので注意が必要です。
水不足による乾燥
水不足による乾燥も、観葉植物の葉が黄色くなる原因の一つです。水の与えすぎは良くありませんが、水をあまり与えないのも良くありません。
水不足になると、観葉植物はエネルギー不足に陥り、どんどん元気がなくなります。その結果、葉が黄色くなる他、葉がしおれたり垂れ下がったりといった異常が見られるようになります。
観葉植物の土を確認し、カラカラに乾いているようなら水不足に陥っている可能性があるのですぐに与えてください。水やりを行う際は、鉢底から水が出てくるほどたっぷりと与えると良いでしょう。
水やりの頻度は観葉植物の種類によって異なりますが、土の表面が乾いているのを確認してから行うのが基本です。
寒さの影響
観葉植物の葉が黄色くなる原因として、寒さの影響も考えられます。観葉植物はそれぞれ生育に適した温度がありますが、寒さに弱い観葉植物は低温にさらされると葉が黄色くなってしまうことがあります。
特に、熱帯性の観葉植物は寒さに弱いため、冬場の管理には注意が必要です。品種によって耐えられる温度は異なりますが、多くの観葉植物にとって10度以下はあまり良くありません。
また、冬場では窓辺の冷気にも注意してください。窓際に観葉植物を置いている場合は、窓ガラスから伝わる冷気で葉が冷やされてしまい、葉が黄色くなることがあります。
冬の寒さ対策としては、室内の日当たりの良い場所で管理するのがおすすめです。その際、エアコンといった暖房器具の風が当たってしまうと葉や土が乾燥してしまうので、直接当たらないところを選んでください。
直射日光による葉焼け
直射日光による葉焼けも、観葉植物の葉が黄色くなる要因として挙げられます。観葉植物にもよりますが、多くの観葉植物は強い直射日光に長時間さらされると葉焼けを起こし、葉が黄色くなったり葉の色が薄く変色することがあります。
直射日光による葉焼けは、春から秋にかけて多く見られます。この時期は、特に日差しが強くなるので注意が必要です。観葉植物の葉焼けを防ぐためには、レースカーテン越しに日光を当てたり、遮光ネットを使用したりといった対策が有効です。
根詰まりを起こしている
観葉植物の葉が黄色くなる原因の一つに、根詰まりを起こしている可能性が挙げられます。根詰まりとは、観葉植物の根が鉢の中でいっぱいに広がり、成長するスペースがなくなってしまった状態です。
根詰まりを起こすと根が水分や養分をうまく吸収できなくなり、葉の元気がなくなって黄色くなることがあります。観葉植物を観察し、「鉢底から根が出ている」「水がなかなか土に染み込まない」といった症状が確認できた場合は根詰まりを起こしているかもしれません。
根詰まりしている場合は、一回り大きな鉢に植え替えることで解消できます。ただし、観葉植物によって植え替えの適期が異なるので注意してください。
環境変化によるストレス
環境変化によるストレスも、観葉植物の葉が黄色くなる原因の一つです。観葉植物は人間と同じように、急な環境の変化に対応できずストレスを感じることがあり、葉を黄色く変色させることがあります。
環境変化によるストレスとしては、置き場所の移動や急激な温度変化、明るさの変化、植え替えなどが挙げられます。
これらの環境変化は、観葉植物にとって大きな負担となります。特に、急激な変化は大きなストレスを与えてしまい、観葉植物を弱らせてしまうこともあるので注意が必要です。
観葉植物を新しい環境に置く際は、慣れるまで様子を注意深く観察し、適切なケアを行うようにしてください。しばらく様子を見て、水やりや肥料の管理を適切に行うことで徐々に回復していきます。
観葉植物の葉が黄色くなったときの対処法
観葉植物の葉が一度黄色くなってしまうと、元に戻ることはありません。そのため、黄色くなっている葉っぱを見つけたときはハサミなどを使用してカットしてください。
変色した葉をそのまま放置しておくと他の葉への栄養が足りなくなってしまい、悪影響を与える可能性があります。
また、ハサミなどを使用する際は清潔なものを選ぶことをおすすめします。汚れているハサミだと、切り口から雑菌などが入ってしまい、病気になってしまう可能性があるので注意が必要です。
黄色い葉をカットすることで、観葉植物は新しい葉を成長させるためのエネルギーを集中させられるようになります。黄色い葉っぱを発見したらできるだけ早く原因を解明し、清潔なハサミなどで取り除きましょう。
まとめ
観葉植物の葉が黄色くなる原因は、水の過不足や寒さ、直射日光、根詰まり、環境変化など、さまざまな原因が挙げられます。一度黄色くなってしまった葉は元に戻らず、そのままにしておくと他の葉の生育に悪影響を与える可能性があるため、見つけ次第清潔なハサミでカットしましょう。
カットしたあとは、原因を特定して適切な対処をすることが重要です。水やりの頻度や量、置き場所、温度管理などを見直し、植物に最適な環境を整えることで再び元気に育てることが可能です。
ぜひ本記事を参考に、大切な観葉植物を元気に育ててみてはいかがでしょうか。
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