花・観葉植物の育て方・プレゼントまで紹介

ドラセナジェレの育て方|注意するポイント・よくある質問を解説

幸福の木と呼ばれるドラセナジェレをご存知でしょうか。1年中鮮やかな緑色の葉を付ける常緑の観葉植物です。熱帯アジア原産で、スタイリッシュな見た目のためお部屋を彩るグリーンのインテリアとしても人気です。また風水効果もあり、縁起のいい植物として知られ、新居祝い・開店祝いなどにも最適です。ドラセナの中でも流通量が少なく、コアな人気の高いドラセナジェレの基本情報や育て方・注意ポイント・風水的なおすすめの置き場所などについてご紹介します。

ドラセナジェレの基本情報

ドラセナジェレはリュウゼツラン科・ドラセナ属の植物で、主に観葉植物として利用されています。原産地は、アフリカの熱帯地域や熱帯アジア一帯で正式名称は「ドラセナ・ステウドネリ・ジェレ」です。「幸福の木」としても有名なドラセナ・マッサンゲアナと「青年の木」として有名なユッカを掛け合わせた新しい品種です。幸福の木の一種のため、非常に縁起が良いと言われています。

草丈は6m前後まで生長し、インテリアはもちろん、開店・開業祝いなどのギフトとしても人気です。中でもドラセナジェレは流通量が少ないため、マニア的な人気もあります。

ドラセナジェレの育て方

ドラセナジェレは耐寒性・耐暑性があり、観葉植物初心者の方でも育てやすいとされていますが、ドラセナジェレを枯らさずに育てるには基本的な育て方の知識が重要です。

ドラセナジェレが枯れてしまう原因で最も多いのが水のやりすぎで根腐れを起こすことです。また、適度な日差しは必要ですが直射日光にも弱いため、置き場所にも注意が必要です。ドラセナジェレの育て方や管理方法などの具体的なポイントを見ていきましょう。

ドラセナジェレの環境

ドラセナジェレは年間を通して暖かい環境を好むため、適度な日光を必要とします。生長は気温が20℃以上で活発化するため、春や秋は陽の当たる風通しの良い場所で育てましょう。ただし強い直射日光は苦手なため、夏場などには注意が必要です。室内ではレースカーテン越しに陽が差し込むような場所に移動します。

一方、冬の耐寒温度は5℃のため、下回る場合には発泡スチロールの箱やエアキャップに包み、防寒対策するのもおすすめです。日中は直射日光の当たらない、室内の日なたに置いて管理しましょう。

ドラセナジェレの水やり方法

春から秋の生育期は土の乾きが早く、ドラセナジェレが良く育ちます。土の表面がしっかり乾いていたら、鉢底から水が流れるぐらい水をやります。一方、冬の休眠期は土の乾きが遅く、生長も緩やかです。そのため、水をあまり与え過ぎると根腐れを起こしてしまうので、注意しましょう。生長が緩やかになる秋の中旬から徐々に水やりを控えめにし、土を確認しながら2、3日に1度水やりをするようにします。葉からも水分を吸収するため、冬に室内で育てる場合、部屋の湿度は乾き過ぎないように葉水を行い調節しましょう。

ドラセナジェレの肥料

生長が活発になる春〜秋の間に、2か月に1回ほど化成の緩効性肥料で置き肥を与えるか、2週間に1回ほど即効性のある液体性の肥料を与えます。冬場にはドラセナジェレの生長が止まるため、肥料を必要としません。ドラセナジェレを鉢植えで育てる際は、鉢の中の栄養素に限りがあるため、生長の度合いや植物の様子・株の大きさなどを見て、必要に応じて与えて下さい。

ドラセナジェレの剪定

葉が大きく育ち混みあってきたら、風通しを良くするために剪定を行います。見栄えが良くるほか、病害虫の被害を防ぐことができます。生長が活発になる4月下旬〜5月の20℃以上の環境で剪定して下さい。暑過ぎる環境では回復が遅れてしまうため、猛暑日は避けるように注意しましょう。幹や枝を切り離すと夏の暑さや光線によるダメージが防ぎにくいため、梅雨の前に済ませておきます。混みあっている葉や枝を切り、全体の形を整えましょう。

ドラセナジェレの育て方で注意するポイント

ドラセナジェレの害虫で注意しなければならないのがカイガラムシです。すす病やこうやく病・アリやアブラムシの誘引などの原因となるため、早めに駆除しましょう。さらに葉の乾燥・葉焼けにも注意が必要です。せっかくの鮮やかなグリーンの葉を綺麗に保つためにも、季節に応じた管理を行いましょう。注意する具体的なポイントを解説します。

害虫や病気

ドラセナジェレにはカイガラムシが発生することが多く、白い排泄物を葉や茎に残します。白くベタベタとしたものが付いていたら、カイガラムシの可能性が考えられます。放っておくとカビ繁殖菌であるすす病やこうやく病の原因・アリやアブラムシを誘引する原因にもなります。カビやアリ・アブラムシが増殖するとドラセナジェレの生育が衰え、枯れてしまうこともあります。

カイガラムシの駆除法は幼虫・成虫によって異なります。幼虫の場合は殺虫剤などで駆除しますが、成虫になると駆除が難しくなり、歯ブラシなどでそげ落とす必要があります。幼虫に比べると地味な駆除作業ですが、放置すると被害が広がるため、見つけたら丁寧に駆除しましょう。

葉の乾燥

ドラセナジェレは室内で育てられる場合も多いですが、全体的に元気がない、葉が枯れてしまうなどの場合は何らかの原因があります。その際は、ドラセナジェレの置き場所や水やりの方法・肥料を見直してみましょう。

冬場は10℃以上を目安にして寒さを和らげる、夏場は直接エアコンの風を当てないなどの対策が必要です。室温を高めるためにエアコンを使用している場合は、風よけカバーなどで直接風が当たらないようにして下さい。

基本的には生育期となる5月〜9月は生育期のため水や肥料を必要としますが、寒さが厳しい1月〜2月は乾燥気味に育て、肥料は必要ありません。夏場は水切れに気を付けて、毎日でも葉水を与えると良いでしょう。

葉焼け

ドラセナジェレは適度な明るさや日当たりは必要ですが、強い直射日光が苦手です。直射日光を浴びると葉焼けの原因になり、鮮やかなグリーンの葉が茶色く変色してしまいます。

ドラセナジェレは状況に応じて日差しの浴び方を変える必要があります。真夏や西日を避けるのはもちろん、冬場でも株の状態によっては直射日光を避けなければなりません。半日陰に移動したり、室内ではレースのカーテン越しに置いたりして直射日光に当たらないように工夫をしましょう。

ドラセナジェレの人気の品種

ドラセナジェレは、同じドラセナ属のドラセナ・マッサンゲアナとユッカという品種を掛け合わせて誕生した比較的新しい品種です。ドラセナ属全般が「幸運の木」など縁起のいい植物として知られており、世界中に50種存在すると言われています。その中でも人気の品種はドラセナ・マッサンゲアナとドラセナ・コンシンネです。

ドラセナ・マッサンゲアナ

ドラセナの中でも代表格の品種がドラセナ・マッサンゲアナです。「幸福の木」として広く知られ、流通量も多いため目にする機会もあるでしょう。花言葉は「幸福」「永遠の愛」です。ドラセナ属が幸福の木と呼ばれるようになったのは、マッサンゲアナがハワイの聖樹であるハワイアンティーという木に良く似ており、それが由来になっていると言われています。グリーンの葉に黄色の線が混じっているのが特徴です。

ドラセナ・コンシンネ

ドラセナ・コンシンネは「幸福の木」の他に「真実の木」と呼ばれることもあります。コンシンネの花言葉が幹や葉がまっすぐ伸びる姿から「真実」と名付けられたということもあるようです。鮮やかなグリーンの葉に赤紫色が入っていることが特徴です。

その他にも色違いの種が存在しており、白色がストライプのように葉に入るドラセナ・コンシンネ・ホワイトボリー・葉に黄や赤が入るドラセナ・コンシンネ・トリカラーなどがあります。

ドラセナジェレの育て方でよくある質問

観葉植物初心者にも育てやすいドラセナジェレですが、分からないこともあると思います。

以下では、ドラセナジェレを育てる上でよくある質問とその解説をまとめました。

風水的におすすめの置き場所はある?

ドラセナジェレの花言葉は、ドラセナ属全体の花言葉である「幸福」の他に「永遠の愛」「幸せな恋」「隠しきれない幸せ」があります。縁起の良い花言葉を持っており、風水的にも大変良い効果があると言われています。

風水において先の尖った葉・上に向かう葉を持つドラセナジェレは、陽の気があるとされており、おすすめの置き場所が2か所あります。

活動的なエネルギーを持つため、人が集まるリビングに置くと家の中を活気づけてくれるでしょう。もう1か所のおすすめは、人の出入りがある玄関です。植物のエネルギーが家を災厄などから守ってくれる効果が期待できます。

花が咲いた場合はそのままにしても良いですか?

ドラセナジェレは10月から12月上旬頃に花を咲かせますが、毎年決まって花が咲くわけではありません。数年に1回程しか花が咲かないと言われていますが、花が咲いた場合は、縁起が良いと言われています。

しかし、咲いた花を放置すると株全体の養分を吸収してしまうため、弱って元気がなくなってしまいます。枯れてしまう場合もあるため、花は必ず切り取りましょう。

園芸用のハサミで茎の根元からカットするか、株全体のバランスを考えながら枝をカットして下さい。枝を剪定した後は、細菌が入らないよう保護剤を塗布しておくと良いでしょう。

また、せっかく咲いた綺麗な花は切り花として花瓶に生けて楽しむのもおすすめです。インテリアフラワーとしてぜひ有効活用してみて下さい。

まとめ

幸福の木として知られるドラセナの木の中でも珍しい品種として人気があるドラセナジェレ。おしゃれな見た目からインテリアとしての人気もますます高まっており、ご家庭はもちろん、店舗や施設に置く観葉植物としてもおすすめです。育てやすく丈夫な植物ですが、冬場の寒さや日当たりの管理などに気を付けて、葉焼けや葉枯れを防ぎましょう。適切な管理を行うことで、長い間美しいグリーンの葉を楽しめます。

モバイルバージョンを終了