ゴムの木は、ホームセンターでも売られているポピュラーな観葉植物です。
しかし、日本には自生していない植物なので、育てるにはちょっとしたコツが必要です。そこで今回は、初心者でも簡単に育てられるよう、ゴムの木の生態だけでなく、日常管理で必要な水やり、肥料、植え替えなどについてまとめました。
ゴムの木を育てる注意点も記載したので、これを読めば安心して育てることができるはずです。ぜひ、皆様の生活にゴムの木を取り入れてみて下さい。
ゴムの木ってどんな植物?
ゴムの木は、熱帯地方に自生する大型の植物です。
傷つけると、白い樹液を出して傷を修復しようとする性質を持っています。この白い樹液はゴムの原料となることから、ゴムの木と言う名前が付けられました。
野生種は高さ30mに達することもある大型の木ですが日本の室内ではそこまで大きくなることはありません。
観葉植物としての歴史は長く、一般的に良く見かける大きな葉が特徴のデコラゴムの木のほかに、細長い葉が特徴的なショウナンゴムの木も売られています。最近ではくるくると丸まった葉が特徴的なバロックと言う品種も見かける機会が増えました。
ゴムの木はさまざまな品種が売られているので、自分のインテリアに合わせて選ぶことが来ます。ホームセンターや園芸店では必ずと言って良いほど販売されている定番の観葉植物ですから入手も簡単です。
ゴムの木の育て方
ゴムの木は日本のポピュラーな観葉植物と言われるほど育てやすく、初心者におすすめの品種です。
熱帯地方の植物ですが、置き場所、水やり、肥料の3つのポイントを押さえれば、室内で簡単に育てることができます。
観葉植物の中でも病気に強く、普段の手入れが不要なので手間も掛かりません。全く植物を育てたことが無い方や、普段は仕事で忙しくてかまってあげられない方にもおすすめです。これからご紹介する3つのポイントさえ押さえれば、上手に育てることができるでしょう。
置き場所
ゴムの木は、少ない日の光でも育てることができます。しかし、本来は日の光を好む性質を持っていますから、南側に面した日当たりの良い窓際などが最適です。ひょろ長く徒長してきたときは日当たりの良い場所へ移動させてあげて下さい。また、熱帯地方の植物ですから、冬場は暖房を付けて室温が10℃を下回らないように管理すれば1年通して元気よく成長してくれます。
冬場は朝晩の室温差ができるだけ少ない場所で管理し、暖房の風が直接あたる場所は乾燥の原因となるので避けて下さい。
水やり
ゴムの木は熱帯地方の植物なので、夏場が成長期に当たります。この時期は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えて下さい。逆に冬場は成長が遅くなるため、土の表面が乾いてから3日程、時間を空けて水やりをしましょう。ゴムの木が吸収する量以上に、土が水を含んでいると根腐れの原因となります。その為、水をあげたらしっかりと、鉢の下から水が出なくなるまで水を切って下さい。受け皿に水が貯まっていることが無いよう管理するのがポイントです。
肥料
ゴムの木は肥料を多く必要としない植物です。そのため、肥料を多く与えると徒長してしまいます。
ゴムの木に肥料を与えるなら、成長期である夏場に1回だけ緩効性肥料を土に混ぜてあげるだけで十分です。後は2週間に1回、市販されている液体肥料を水やりのタイミングで与えて下さい。有機物を多く含む油粕などはコバエ等の虫の発生にも繋がりますから、与える必要はありません。
ゴムの木は植え替えが必要?
ゴムの木は購入して2年も経てば、大きさが倍近くに成長をする場合があります。
地上部が成長しているということは、支えている根も成長しているので植え替えが必要です。
ゴムの木はなぜ植え替えが必要なのでしょうか。その理由と植え替えの方法をご紹介します。
植え替える理由
ゴムの木に限らず、植物にとって最も大事な部分は根です。根は成長と共に長さも太さも増してきます。
そもそも根っこには、水を吸ったり呼吸したりと、植物が元気に育つための活動しているので、狭い鉢の中でぎゅうぎゅうに詰まってしまうと、思うような活動ができなくなり株が弱くなります。水を吸えないということは、あげた水が鉢の中で滞留することになるため、根腐れの原因にもなるでしょう。そして、呼吸できないということは、十分に酸素が吸えないということでもあるので、なるべく植え替えはこまめに行うようにしましょう。
植え替えの方法
ゴムの木が植わっている鉢よりも、直径で3cm程大きい鉢を用意します。鉢は通気性の良い陶器物ものがおすすめです。
土は観葉植物用のものならばどれでも使用できます。
まず、鉢からゴムの木を抜いて根に絡んだ土を除きます。この時、傷んでいる根があればカットして下さい。傷んだ根が判り難いときは、全体の1/3ほど大胆にカットしても構いません。
鉢の下に虫の侵入を防ぐネットを敷いてから土を入れて、ゴムの木を植え付けていきます。隙間が残らないように、割り箸で鉢の中を突き刺しながら土を投入するとしっかり詰まります。
ゴムの木を育てるときの注意点
ゴムの木は、育てるのが簡単な観葉植物なので、神経質になって育てる必要はありません。
しかし、育てる上で避けた方が良いこともあります。このでは、ゴムの木を育てるときの注意点を2つご紹介します。
いきなり直射日光に当てない
ゴムの木は、ホームセンターや園芸店では屋内で販売されていることが多いです。
観葉植物の中でも、比較的直射日光に強い植物ですが、いきなり強い直射日光に当てると、葉焼けを起こして枯れてしまいます。初めはカーテン越しの柔らかい日差しを当てながら、日の光に慣らしていくようにしましょう。1カ月もすれば葉が厚みを増して日の光に順応してくれるはずです。
水のやりすぎに注意
ゴムの木は水はけの良い土地を好む植物なので、水のあげすぎは根腐れの原因となります。常に土の表面が湿っている状態にしてはいけません。土の水分が高すぎると呼吸もできなくなるので、株全体が弱ってしまいます。初心者の方は土の表面が乾いていると直感的に枯れるというイメージを持ってしまいますが焦る必要はありません。
土は表面から中に向かって乾燥していくので、表面が乾いていても鉢の中は湿っていることが殆どです。
水やり頻度を上げてしまうと逆にゴムの木を弱らせてしまうので、土の表面が乾いたことを確認してから水をあげて下さい。そして、また土の表面が乾くまで水をあげる必要はありません。
置き場所を変えるだけで運気アップも!
ゴムの木は、風水的に陽の気を持つ植物として愛されています。
そのため、家に飾るだけでも運気をアップさせることができますが、より運気を上げるなら置き場所にこだわってみましょう。
おすすめの置き場は家の西側や北東側です。陽の気が部屋中を包み込んで、家相の改善に効果を発揮します。また、ゴムの木は丸い葉の形が手の平をイメージさせるため、金運UPの効果も期待できます。風水で財位と呼ばれる、部屋のドアと対角線上の角に置くと、金運アップを期待できるでしょう。
少し置き場所を工夫するだけで、インテリアとしてだけでなく風水効果も期待できます。せっかくゴムの木を置くなら、風水的な効果も考えてみるのがおすすめです。
まとめ
今回は、ゴムの木についてご紹介しました。ゴムの木は、ちょっとしたポイントを押さえれば初心者でも簡単に育てることができる観葉植物です。インテリアとして飾るだけでなく、風水効果も期待できます。
ホームセンターや園芸店で気になっていた方は、ぜひ、ゴムの木を購入してみて下さい。きっと、部屋の中が明るくなって部屋中に爽やかな雰囲気を呼び込んでくれるはずです。